小檜山貴裕 大岡由和「ピンクと白、ストライプのビニール袋」
小檜山貴裕と大岡由和による二人展『ピンクと白、ストライプのビニール袋』を開催します。
本展にあわせて制作された、2冊の写真集「Bye Bye」「zǎo」の販売と写真展示のほか、展覧期間中にイベントを行います。
2019.9.14(土)-2019.9.28(土)13:00-19:00
会期中 火・水曜 休
場所:hitotoアクセス
From the Exhibitor
2018年2月3日
バイクに乗って鳳山地区に行こうと朝からチャオが部屋に来た。
二人乗りの後部座席から見る高雄の街は徒歩とはまた違う景色に映る。
この街では信号を頼りにしてはいけない。
目で車や歩行者が来ていないか確認することが大切なんだとチャオが運転しながら言う。
鳳山城隍廟と鳳儀書院を見学してから日本統治時代の無線発信基地だった場所へ行った。
”ニイタカヤマノボレ”という暗号がここから発信されたと知る。
戦後は中華民国海軍が逮捕した政治犯、思想犯の拘禁、取調べを行なう施設になった。
今は使われなくなって、ただ残っているという。
建物の内部に入ると気持ちがそわそわしてすぐに出たくなった。写真を数枚撮って基地を後にする。
昼食のあと龍山寺で拜拜。”拜拜”(バイバイ)は中国語でお参りするという意味らしい。
台湾のお寺にはいくつもの神様がいるから、その数だけお線香を受け取り、順番に拜拜していく。
その一連の流れが参拝者によって違っていて、それを眺めているだけでも楽しい。
二人で拜拜しながら僕たちは全ての神様に挨拶をした。ところがお線香がまだ余っている。
隣でお寺の人が下の方を指差してチャオに何か言っている。
チャオが机の下を覗いてみてと僕に言う。
しゃがんで覗き込んでみると、寅の姿をした神様がいた。
小檜山 貴裕
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写真集「Bye Bye」「zǎo」
小檜山貴裕による「Bye Bye」と大岡由和による「zǎo」。
本展にあわせ、2冊の写真集をそれぞれが制作をしました。
また、『ピンクと白、ストライプのビニール袋』特別仕様パッケージの販売も行います。
デザイン:タナカタツヤ(hitoto)
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Profile
小檜山 貴裕 Takahiro Kohiyama
https://noboka.net
1974年東京生まれ。
3歳から11歳までをアメリカ合衆国カリフォルニア州で過ごす。
2008年の初個展以降写真作品の発表を続けている。
言葉にはしづらい写真ならではの表現について考え、”伝わる”より”感じる”を内包した写真を目指して制作しています。
2018年1月7日(日)〜 4月3日(火)台湾高雄市Pier2ArtCenterのArtist in Residenceプログラムに参加。
現在京都在住。
大岡 由和 Yoshikazu Ooka
2010年、友人とhitotoを立上げ運営をはじめる。
最近の活動として、作家のポートレート、展覧風景や作品撮影などをおこなう。
また自身の活動として、瀬戸内海の離島や台湾を訪れて、あえて目を向けることのない場所に引き込まれ、
そこから人々の気配と光や色を見つけるように写真を撮り続けている。
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event
・オープニング
9/15(日)18:00-21:00頃
オープニングをおこないます。お気軽にお越しください。
また、本展にちなんだフードやドリンクの販売もおこないます。
・トークイベント
9/21(土)18:00-19:30
¥500(1drink付)
今回の展覧会と写真集のこと。撮影した街について、小檜山と大岡がお話をします。
※予約不要
・広報デザイン:タナカタツヤ(hitoto / www.designsalad.net)© hitoto